仙台国際日本語学校

「仙台国際日本語学校」は宮城県仙台市にある日本語学校です。

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仙台国際日記(ブログ)

大学生が授業見学に来ました!

2024.09.17


9月9日(月)から11日(水)までの3日間、

東北大学日本語教育学研究室の学生さんたち8名が授業見学で当校にいらっしゃいました!

だいたい初級後半レベルのクラスで文法や漢字の授業を見学していただきました。

また、せっかく来てもらったので、見学だけではなくiタイムの授業にも参加してもらい、
ゲームやおしゃべりなどの活動で当校の留学生たちと交流してもらいました。

大学では日本語教育実習がそろそろ始まるそうで、
初めて日本語の授業を開講する前に授業の参考にしたい、ということで見学にいらっしゃったそうです。
そういう事情もあり、授業後に書いてもらった見学の感想には、授業中の教師の姿や立ち居振る舞いに着目したものが多かったです。
この場でいくつか抜粋して紹介します。

文法の授業では、新出単語の時間にその言葉のイメージを学習者に掴んでもらうための問いかけが印象に残った。(中略)「誘う」「盗む」などの単語を「デートに誘って何をしますか?」「盗まれたことはありますか?」など答えたくなるような問いかけをしているのが印象的だった。学習者が単語を覚える時、同時にどんな場面で用いるのかを覚えられるような問いかけをすることが大事だと学んだ。

1,2時間目の教科書を使った授業では、先生の細かな発言が印象に残った。
学習者の回答に対し「それもいいですね、私の答えは○○です」と否定せずにアドバイスを述べていたことや、
授業中に「これが最後の学習なので、みなさん頑張りましょうね」など、学習者がやる気になるような言葉をかけていたことなど、
授業の仕方だけでなく、随所に現れる言葉がけなど非常に参考になった。


教師の授業の進め方や文法事項や練習などの授業内容のバランスなどが、学習者の学びに合わせてスモールステップを考えて作られていると感じ、参考にしたいと思いました。

漢字の授業について、非漢字圏の学習者にとっては漢字は難しいというイメージだったが、
先生が漢字の成り立ちに関するイラストを提示するなどして覚えやすいように工夫されていることを授業見学を通して学ぶことができた。
覚えやすい方法は学習者によってそれぞれであるため、様々なバリエーションを用意しておくことが重要であるということを学ぶことができてよかった。

私も授業を一つ見学してもらいましたが、
いただいた感想を読んで、「そういうところに気が付いたんだ!」と
私も自覚していなかった自分の行動や考え方などを新たに発見する機会にもなりました。

そしてその一方で、このように同年代の日本人学生と接する機会は留学生たちにとってもかなり貴重で、このチャンスを存分に楽しんでいた様子でした。
活動の様子をいくつか写真で紹介します。

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こちらは、授業を見学しているところです。

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これはiタイムの様子で、グループに分かれてすごろくをしているところです。
いろいろな話題で自由なおしゃべりを楽しんだようで、恋愛の話が一番盛り上がった!という感想もありました。
初対面で恋愛の話で盛り上がれるコミュニケーション力は素晴らしいですね。

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これは授業後に取った集合写真です。
みなさんいい笑顔ですね!楽しい時間を過ごせたようで何よりです。

日本語学校と大学での実習とはまた環境や学習者などいろいろ事情が変わりますが、
今回の見学をぜひ役立てて、実習の糧にしてもらいたいと思います。

今回見学にいらっしゃった(残念ながら来られなかった方もいらっしゃいますが)8名のみなさん、ありがとうございました!
また何かの機会でお会いできれば嬉しいです。

(でぐら)


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