授業風景
2024.01.05
当校では、毎年3月に「スピーチコンテスト」が開催されます。スピーチコンテストが近づくとその準備のための授業が週に1回行われるようになり、その中でスピーチのための原稿を仕上げていきます。
最終的にはクラス内で予選を行い、選ばれた学生が本選に出場できます。
今日はその授業の様子について、紹介します。
まずはじめに過去の映像を見て、スピーチコンテストのイメージを膨らませます。
基本、スピーチのテーマは自由で、一般論だけでなく、学生自身の経験をもとにした主張になるように意識させます。
と言っても、どんなテーマで原稿を書くのか。ここはなかなか時間がかかるところです。
何もないところから「さぁテーマを考えましょう」と言ってもでてきません。
そこで、テーマを探すにあたって、3つの質問を用意しました。
「日本に来て、いちばん驚いたことやうれしかったことは?」
「日本に慣れてきたころ、何か変だなと思ったことは?」
「日本と自分の国で違うことは?」
それぞれについて、グループに分かれて話し合ってもらいました。
すると・・・たくさん出てきますね、意見。
これは学生から出た意見の一部ですが、、
「日本に来て、いちばん驚いたことやうれしかったことは?」
・電車にのる場所がとてもあんぜん。
・お金を払う方法が、「現金のみ」の店が多い。
・日本の夏はとてもあつく、そして冬はとてもさむい。
・国では日本の「さくら」について、話を聞くだけだったが、日本に来て本物のさくらを見ることができて、うれしかった。
・あいさつをするとき、頭をさげるのを見たとき。
・電車やバスなどが、時間ぴったりに来ること。
「日本に慣れてきたころ、何か変だなと思ったことは?」
・日本で使える言葉は日本語だけ。
・時間にきびしすぎる。ぜったいに時間をまもらなければならない。
・ごみを出すとき、分けなければならない。
私たちが当たり前に感じていることも、留学生にとっては不思議に思うこともたくさんあるのだとこちらが気づかされました。
スピーチコンテストに向けての原稿づくりはまだまだはじまったばかり。これからどのように仕上がっていくのか本当に楽しみです。