文化祭 はじめました
2023.03.15
3月10日、当校初となる文化祭を行いました。
コロナ禍前までは、「日本語弁論大会」という名称で、卒業前のこの時期に行っていました。
しかし、今年は様々な事情で規模を縮小せざるを得なくなり、どうしようかと頭を悩ませていたのですが、
「それならいっそ弁論以外の催しを充実させて、『文化祭』にしちゃいましょう!」
という思い切ったアイディアで、1月ぐらいからドタバタ準備を進めてまいりました。
そして、いざ当日を迎えました。
開場時間の10時になると、続々と学生たちが入場してきました。
受付で出席を確認して、ビンゴカードをもらいます。おっと、アルコール消毒も忘れずに。
開会式のあと、オープニングを飾ってくれたのは「さんさ踊り」。
K先生のおかげで、当校の留学生と東北大学の日本語教育学専攻の学生さんたちのコラボが実現しました!
華やかで素敵な踊りは、緊張気味の会場を温めてくれました。特に中央のBさんのダンスからは、スパイスの香りが感じられるとか、評判でした。
続きましては、「全員参加! 学校&先生クイズ」。
学校や先生にまつわることを二択クイズにして出題し、右手(A)か左手(B)を挙げて回答します。
外れた人は座っていき、最後まで残った人には、このような素敵なプレゼントが贈られます。
そして、お待ちかね、本日のメインイベント「スピーチコンテスト」です。
テーマは自由で、5分程度のスピーチを行います。
この日のために1クラス、2クラスでは予選を行い、3~6クラスからは公募で、計6名の代表者が選ばれました。
それぞれの学生が熱のこもったスピーチを披露してくれました。
また、今回から、スピーチをする人の紹介は、司会者ではなく、クラスメイトが行なうことになりました。こちらもなかなか聞かせてくれました。
終了後、何人かにインタビューで感想を聞いたのですが、中には「ぜひ来年わたしもスピーチをやってみたい!」という学生がおりました。
こうやって伝統が続いていくんですね。うれしいことです。
ここで、一旦休憩。
会場となった大ホール前の廊下では、下の写真のように学生たちの作品を展示しておりました。
書初め、俳句、創作かるた・・・の前にいるのはこの後合唱を披露してくれる2クラスの学生さんたち。ホント仲良し。
「おすすめせんだいMAP」、「わたしの好きな日本語」など、iタイムの時間に作成したものを中心に展示しました。
その他に、学生たちが作った絵本が読めるコーナーも設けました。これについては後ほどまた別のブログで。
さて、一息ついたところで、次はインターナショナルファッションショーです。
音楽が鳴り響くと、会場は今日一番の盛り上がりを見せます。
まずはインドネシアのバティック
続いては、フィリピン。Cさんのモデル顔負けのウォーキングに会場も大盛り上がり。
お次は、ネパール。民族によって少し違うようで、写真の右の学生が着ているのはネワール族の衣装だとか。どれもすてきですね。
こちらはバングラデシュ。金曜日によく見かけますが、こうやって見ると、なかなかダンディですね。
そして、ベトナムのアオザイ。ステージに可憐な花が咲きました。
どれも素敵で「私も着てみたい~!」という声が会場のあちこちから聞こえました。
さあ、いよいよフィナーレも近くなってまいりました。
次は、2クラスのみなさんによる合唱です。
「365日の紙飛行機」(AKB48)と「未来へ」(Kiroro)の2曲を歌ってくれました。
この日のためにみっちり練習しただけあって、どちらもじ~んと心に響くよい合唱でした。
衣装もみんな白と黒でそろえて、堂々と歌い上げてくれました。
最後の催しは、お待ちかねのビンゴ大会。
入場時にもらったビンゴカードを握りしめ、必死に数字を追っていきます。
ガッツポーズとため息であふれ、大ホールの熱気は最高潮に達します。
見事、ビンゴをゲットした学生は、お好きな賞品を選ぶことができるシステム。
楽しかった文化祭もついに終わりを迎えます。
しかし、まだスピーチ大会の結果発表があります。
みんな固唾を飲んで総評に聞き入ります。
最優秀賞は、4クラスのRさんでした。
「カザフスタンと日本の似ているところ」というタイトルで言葉や文化、考え方など母国との共通点について話してくれました。
優秀賞は、2クラスのスリランカ出身のHさんでした。
「ボディシェイミング[Body Shaming]」について自身の経験を交えて語ってくれました。
その他の4人には奨励賞が贈られました。
大きな感動を生んでくれた6人の演者に会場から温かい拍手が送られました。
また、審査員を務めてくださった4人からも温かいコメントやアドバイスをいただきました。きっとみんなこれを励みにもっと頑張ってくれるでしょう。
そして、最後は校長先生に閉会のあいさつで結んでいただきました。 こうして無事、仙台国際日本語学校の第1回文化祭は大成功で幕を閉じました。
来年は、さらにこの文化祭を多くの方々と盛り上げていければと思います。
(E)