ハイフレックス型授業
2020.12.04
11月16日から、ハイフレックス型授業を始めました。
「ハイフレックス(HyFlex)」という用語について、ピンと来ない、という方のために...。
説明しよう。
「ハイフレックス型授業」とは、対面授業とオンライン授業を組み合わせた「ハイブリッド型授業」の一形態。
同じ内容の授業を、対面とオンラインで同時に行う授業方法のことである(諸説あり)。
...つまり、対面で学ぶ(教える)かオンラインで学ぶ(教える)かを選択できる、ということになります。
学びたくてもその場にいることができない学生にとっては、学びを続けられるチャンスが拡がります。
「学びたくてもその場にいることができない学生」とは、現在の当校では来日間もない新入生を指します。
(いずれは入院中の学生や、母国に一時帰国中の学生も対象になるのでは?と考えています)
新型コロナの感染予防・拡大防止のため、新入生には入国から14日間の隔離措置が講じられています。
その期間、新入生たちはホテルにこもっていなければならず、当然ながら登校もできません。
そんな彼/彼女らに対して、問題集など課題をさせることや、完全オンラインで授業をすることも可能です。
(現に、授業内容によってはハイフレックス型ではない、上記のような授業を行っています)
しかし、隔離期間後のことや、在校生たちのことまで視野を広げると、最適ではないと判断。
そこで対面授業を行っている教室とホテルとを繋いだ「ハイフレックス型授業」に踏み出したわけです。
それを可能にしたのが、この「ウェブカメラ」です。
授業で使用するパソコンの上部に取り付け、高画質、高音質でホテルの新入生に授業を届けます。
特にマイクの性能は高く、教師の声のみならず対面授業に参加している学生の声もバッチリ拾います。
ホテルにいても授業を覗いて、基い、参加しているような感覚になるのではないでしょうか。
このようにハード面は整ったとはいえ、ハイフレックス型で授業をするのは難しいものです。
私もこれまでに3回ほど経験しましたが、脳が対面だけ/オンラインだけのときの数倍疲れます。
野球で言えば、ワンナウト1・3塁で強打者を迎えたときの投手の心境、とでも言いましょうか。
色々なところに目と気を配らなければ、この場を抑えベンチに戻ることができない...。
でも恐らくは、これも勉強と場数を重ねれば、うまくできる確率は上がっていくことでしょう。
悩みながらも楽しんで、この新しい教え方(学び方)について考え、実践していきたいと思います。
(瀬戸)