仙台国際日本語学校

「仙台国際日本語学校」は宮城県仙台市にある日本語学校です。

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仙台国際日記(ブログ)

勉強会「『アクティブ・ラーニング』の視点で授業の改善を考える」を開催しました!

2020.10.12

10月9日(金)教師陣の勉強会をWeb会議ツール「ZOOM」を使って開催しました。

四期制の当校では、各学期の合間に2週間ほどの長期休暇があります。
このうち年末年始とお盆期間を除く4回は、教師陣の勉強会を定期的に開催(参加は任意)しています。

今回のテーマは「『アクティブ・ラーニング』の視点で授業の改善を考える」というもの。
なぜ今この状況下でアクティブ・ラーニングなのか?それには理由があります。

当校では6月から対面授業を再開しましたが、新型コロナによる様々な「制約」は当然ながら避けられません。
ほとんどの授業で「コロナ前」のやり方を変える必要に、私たち教師陣は否応なしに迫られました。
そのため悩みや葛藤を抱えながら日々の授業に臨んでいる先生も少なくありません(私もその一人です)。
その悩み・葛藤を教師間でシェアすることで緩和・解消し、またそこから打開策・改善策を見出していこう。
この目的達成のために「アクティブ・ラーニング(以下AL)」が有効なのではないかと考えたのです。


「AL」には「体を動かす」「ペアやチームでの活動」等のイメージがあるかと思います。
確かにそうなのですが、今回は「学ぶ側が主体的・能(脳)動的」であることのみをその条件にしました。
つまり、学ぶ側の、目に見える「外部」ではなく、「内部」が活性化している状態を指します。
こう捉えると、今でも、いや、今だからこそ「AL」が重要であることがご理解いただけると思います。


2020.10.9 勉強会.jpg
<終了後、集合写真>


さて、会の中身ですが、おおまかには以下のような流れで行いました。
⓪事前課題として「アクティブ・ラーニング度チェック」(Google スプレッドシート)をしてもらう。
①当日は、ZOOM上に集合、上記「AL」をテーマにした理由や「AL」の定義を確認する。
②小グループ(ブレイクアウトセッション)で⓪の事前課題を共有、改善策を考えてもらう。
③上記②の結果を全体に向けて発表、シェアしてもらう。
④それらを踏まえて、他の改善策の例について紹介する。
⑤会終了後も30分ほどはZOOMを開放しておき、自由にやりとりできるようにする。
⑥事後に、感想や意見等をSlackに書いてもらう。
※ZOOM使用時は、新機能(パワポ背景、ブレイクアウトルームの割当方など)を使いながら進める。


以下は⑥の内容(抜粋)です。会の様子や成果をご推察ください。


・最近は迫ってくる授業のことだけを考えがちなのですが、今日は授業そのものについて考えることができ、自分の授業の振り返りもできた気がします。また、他の先生方のご意見もうかがえて、大変貴重な時間を過ごさせていただきました。(S先生)


・いっせいに顔を見せておしゃべりできる機会がなかなかないので、それだけでも十分楽しかったです。アクティブラーニング、最初は難しそうだと思いましたが、話しているうちに「あ、実はやってたかも」と自分の授業を振り返ったりしました。自分としては、いつも授業時間いっぱいまで詰め込んで教えていたので、これからはできるだけ最後に振り返りやフィードバックを入れるようにしたいと思いました。zoomの新機能もどこかで使ってみます!(E先生)


・ふだんは授業をこなすのが精いっぱいで、うまくいってない感があっても、振り返る余裕がありませんでした。どういう視点から授業を見つめなおせばいいか、ヒントをいただけたような気がします。具体的なクラスや科目についてではなく、総合的俯瞰的に(!)授業について、いろいろな先生方のお話も聞けて、とてもよかったです。(C先生)


・こうして先生方と、授業のことや日本語教育のことそのものについてディスカッションする機会はとても貴重で、楽しく勉強することができました。いろいろな先生方とお話しする中で、教師がアクティブラーニング的な視点を持つことももちろん重要ですが、その学習観を学生と共有するということも必要になるのではないかなと強く感じました。必ずしもアウトプットを伴わなくても、学生の気づきをたくさん促せるような授業をこれから考えていきたいと思います。(D先生)


・私も今までは、カリキュラムがガシッと決まっている中でアクティブラーニングは無理と思っていたところがありましたが、脳を動かすという視点だったら、今までに無意識にやっていたこともありますし、ちょっとの声掛け、心がけで改善できるところは多々ありそうだなとヒントをいただきました。チェックシートで自分自身の取り組み方を見直すことができたのも貴重な機会でした。(O先生)


ありがたいことに、皆さん得るものがあったようです。
しかし反省点は色々あり、中でも(ブレイクアウトセッションの)時間が短かったことが挙げられます。
次回以降はもう少し余裕を持たせた時間設定をしなければと思いました。


次の勉強会は3月/4月開催の予定です。
またいい時間になるよう考えていきたいと思います。



(瀬戸)

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