俳句
2019.08.19
8月1日(木)、作文の授業で午前クラスの学生が俳句・川柳を作りました。 毎年のように書いてもらってはいるのですが、こちらで紹介するのは久々です。 (忙しさにかまけていただけです、すみません)
さて、そのねらいですが、日本ならではの表現形式を知ってもらうことが一つ目。
5・7・5のリズムは、標語やキャッチフレーズなど、身近なところでも使われていますからね。
もう一つが、俳句・川柳を通して、日本語の拍感覚を養ってもらうことです。
この拍感覚に乏しいと、学生たちの言語活動に支障が出かねません。
例えば「びょういん(4拍)」と「びよういん(5拍)」、「ビール(3拍)」と「ビル(2拍)」などは、 拍の長さによって弁別していると言って問題ないと思うのですが、これができないとちょっと困る。
いや、場合によってはすごく困ってしまい、下手をすると大問題に発展しかねません。
そんなようなことから当校では、教育活動に俳句を取り入れているのです。
と、理屈っぽいところもあるのですが、学生も私たちも結構楽しめるというのも事実。
今年も「うーん」と唸ってしまうもの、思わず声を出して笑ってしまうものが数多ありました。
その中から、独断と偏見で選抜した六句がこれです。
左から、
・あああって 言いたくなるな 扇風機
・十五夜の 満月の中 祖母の顔
・星を見た 父のウインク 頑張って
・七夕に クラゲのような 吹き流し
・受験やだ 逃げまと(ど)う俺 怒る親
・花火見に 走り続ける 君と僕
余計な説明・解説は野暮というもの、みなさまに解釈はお委ねいたします。
「~扇風機」以外、何となく読み手の想像が入り込む余地を感じるのは、 「形容詞を使わないように」という指導が功を奏したのでしょうか。 いずれも、なかなか味わい深い作品に仕上がったと思います。
他の作品の中にも秀作・傑作があったのですが、今回はこれまで。
もっと読みたい!という方は、下のリンクから過去の作品をお楽しみくださいませ。
▼2011年度
http://sisj.blog91.fc2.com/blog-entry-106.html
▼2012年度
http://sisj.blog91.fc2.com/blog-entry-249.html
(瀬戸)